2024年01月18日

2024日本数学オリンピック予選(問題6)

こんにちは。


毎日、北風が冷たい。
引き続きJMOです。




図を描くとこうなる。



2つの円が接すると書いてあり、これらの円が点Eで交わるのだから、
この点Eで外接するはずです。

図形の問で最初に調べることといえば、このあたり。

1 等しい辺や角に印をつける
2 合同な三角形はあるか?
3 相似な三角形はあるか?
4 平行線はあるか?
5 二等分線はあるか?
6 内接四角形はあるか?


上の図では、ABとCFが平行に見えるけどたぶん違う。
でも何となく△ABEと△CFEが相似になりそうですね。
あと、2円が接するときの策としては、

共通接線を引いてみる

これもやってみると何か手掛かりがつかめるかもしれない。
実際、やってみたら効果大だった。
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Posted by 三石 at 13:56Comments(0)JMO

2024年01月16日

2024日本数学オリンピック予選(問題5)

こんにちは。


本日届いた。




バンドを結成してデビューを夢見ていた若い頃もあったけど、ヘタ過ぎた。
当時のメンバーから練習を再開しないかと年賀状が来て、それで購入となった。

送られてきた譜面の先頭には、こう書かれてある。



うう・・いきなりムズい。
自主練をせねば・・。



引き続きJMOです。



左辺は見づらいけど、10個のガウス記号による整数値の積です。
右辺を分数で書いて順番を直すと、こうなる。



ずいぶん特徴のある形になった。両辺の左から順番に等しくなればいいんでは?
そんなので解けるかどうかわからぬが、まずはそう解釈するのが第一歩です。
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Posted by 三石 at 17:24Comments(0)JMO

2024年01月14日

2024日本数学オリンピック予選(問題4)

こんにちは。


大学入学共通テスト、行われたようです。
数学は今日ですか。問がUPされ次第解いてみます。

引き続きJMOです。




これを解く場合、まずはこういう図を描くでしょうね。




黒石の最小数を求めるので、白石をなるべく多くすることを考えて、
下から計算するといいです。

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Posted by 三石 at 19:48Comments(0)JMO

2024年01月12日

2024日本数学オリンピック予選(問題3)

こんにちは。


方べきの定理



右の等式は、左の図のCとDが一致したと考えれば納得が行く。

数学の公式というものはただ暗記するだけでなくて、
こういう形ならこの定理が使える
というパターンをいろいろ知っておくことが大事で、
これが思考の幅を広げる効果につながる。と思う。




図を見て、「方べきだな~」と思える人はなかなか。
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Posted by 三石 at 21:34Comments(0)JMO

2024年01月11日

2024日本数学オリンピック予選(問題1・2)

こんにちは。


外は、今日も風が冷たい。

毎年この時期に行われているようです、この予選会。
高校生以下が参加でき、一応高校までの知識で解けるとのこと。
しかし実際はかなりムズい。

数学の問が解けないとき、どうするか?



このあたりですかね。
今年も解けた問のみUPします。




最初はそれほど難ではないです。
2番は、端から探せば2個くらいすぐに見つかる。
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Posted by 三石 at 11:50Comments(0)JMO

2024年01月07日

命題の真偽とは?

こんにちは。

大学入学共通テストまであと1週間ですか。
もう今更やってもあまり効果ないでしょ、とか思うかもしれないが、
この1週間で勉強したことがたまたま出題されることだってある。
この1週間サボったために忘れたことが出題されることだってある。
なので、最後まで貪欲にやるべしです。

ちょっと一息。




甘いものには目が無い男。
一人でこういうもの食べている、かなりハズいですな。

こんな問が試験に出るはずないが、命題の真偽の問をひとつ。



本当=真
ウソ=偽
と考えます。

場合分けして調べればすぐわかると思うけど、
きちんと真偽の表をつくるとなかなか面白いです。

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Posted by 三石 at 19:23Comments(0)論理

2024年01月01日

2024年元旦

令和6年。
明けましたね。
元旦の初詣は、毎年恒例の市内、元善光寺というお寺で、
そしていつもの絵馬です。



これは昔、数学の問を神社に奉納していたという文献を見て、
真似したものです。かれこれ10年以上やっていると思う。
自己満足なのだけど、これを見て数学に興味を持ってくれる学生が
いてくれると嬉しい。

赤い四角には1から5までの数のどれかが入ります。
同じ数とは限らないのでご注意を。
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Posted by 三石 at 19:54Comments(0)整数

2023年12月29日

円周率を求める(その3)

こんにちは。


忘年会。今年も終わりか‥。



このあと、メインはしゃぶしゃぶなり。うまかった~。

東京で会社を始めて5年目、今年もやや赤字という感じで終わったかな。
会社の経営など簡単でないなと思う反面、好きなことを仕事にできていて、
これはありがたいことと常思う。来年も頑張ろ。


円周率の話。その1はこちら
前回、東大2003の問題を解いたけど、その応用です。



円周率πの近似値を求める方法の中に、上の不等式を使ってπの範囲を計算し、
徐々にθを小さくしていくことでπの数値を決定する、というものがあります。

今日は電卓使用不可の手計算で、無理数も√3だけ近似値を使用する、
という縛りでやってみました。昔の人の計算をなるべくなぞるという意味です。

結構大変だった・・。
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Posted by 三石 at 18:17Comments(0)幾何

2023年12月17日

スタンダード数学演習1A2B

こんにちは。


今年もあと半月で、大学入学共通テストまであと1か月。
受験生の皆さんは追い込みの時期だと思う。
こういうときに新しい問題集をやろうとする人がいるけど、
よく考えてやるべしです。つまみ食いに良いこと無いです。

こちらは大学受験用の問題集。



学校の授業で使う為のもののようで、解答が手に入りにくい。
生徒は授業で当てられ板書しなくてはいけなくて、困る。
先生は模範解答を作ってくれないので、復習のやり用がない。

こういう人、いませんか?
以前、塾で教えていた生徒がそんな感じだった。

こちら最終ページに掲載の問題。

411  円周率が3.05より大きいことを証明せよ。(03 東京大)
412  tan1°は有理数か。(06 京都大)


これら、超有名ですね。
東大のほう。これは円とそれに内接する正多角形を作って、周の長さ(または面積)から
不等式を作るという方法が一般的だけど、次のように比較してもOKです。



このθに、πの有理数倍を代入します。



不等式の右側の値が3.05より大きければ証明完了となるけど、
なかなか式が汚くて困りますね。
ルートの数を小数にして、全体をより小さくして計算する感じです。


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Posted by 三石 at 18:53Comments(0)入試

2023年12月14日

2023大学修学能力試験(その9)

こんにちは。


大学修学能力試験=スヌン대학수학능력시험
コメントがあった22番の問題。



枠の中の条件を満たし、さらに微分係数の2条件を満たす関数を
求める必要があるのだけど、どうやって求めるか?
2だけ離れた整数値について、関数の値が異符号にならないこと。
つまり、関数の値が同符号か、一方が0であること
というのが条件になります。
また、微分係数の2つの条件から、x=0の前後でf(x)は減少する。
これも手掛かりの1つです。

まず、ダメな例を2つ。



図アは、k=-1のとき不適。
図イは、k=2のとき不適となります。

あと2つ。



これはどちらも枠の中の条件を満たしているけど、
図ウはx>0で増加なのでダメです。

理詰めでf(x)を求めることができず、探し出すのがめんどい。
個人的には変な問題だなと思う。
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Posted by 三石 at 17:33Comments(2)入試

2023年12月09日

2023大学修学能力試験(その8)

こんにちは。


もう12月かぁ、早いな~~。
と毎年言っている気がする。



大学入学共通テストという試験まであとひと月。
この試験の数学は実に解くのが面倒な問が多くて、受験生は可哀想に思う。
がしかし、そんなこと言っても仕方ないな、頑張るより無いです。


大学修学能力試験=スヌン대학수학능력시험
今回で最後です。翻訳を送ってくれたかた、大変ありがとう。



最終問題。
図を描くと、こうです。




ベクトルAXをどう表すのかがカギですね。
高3生は解答を見ずに解いてみるといいです。きっとベクトルの思考力が深まると思う。
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Posted by 三石 at 19:12Comments(2)入試

2023年12月04日

2023大学修学能力試験(その7)

こんにちは。


数学の話。
放物線というもの。これの定義は、

定点(焦点)と定直線(準線)があるとき、
それらまでの距離が等しい点の軌跡


とのことで、下図。



これをxとyの式で表すと中高の教科書に出てくる2次関数になるのが、
不思議なもんですね。

この定義を使った放物線の問題は、日本の大学入試ではほとんど出ない。
多分、2次曲線を題材にした応用問題が出しにくいことや、これを出すなら
微積の問を出す方がより良い、という考えかと思う。


大学修学能力試験=スヌン대학수학능력시험
この試験には、放物線の問がよく出ますね。



焦点はF(2,0)で準線はx=-2となって、図を描くと次の通りです。



△ABDの底辺AB、高さBD´を求めればいいが、どうやって求めるか悩みますね。
図の赤い2線分、青い2線分がそれぞれ等しいことが解決の糸口になるかな。
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Posted by 三石 at 19:12Comments(0)入試

2023年12月02日

2023大学修学能力試験(その6)

こんにちは。


大学修学能力試験=スヌン대학수학능력시험
韓国の大学入試で、日本で言うセンター試験のようなものです。

引き続き。




理系数Ⅲの微積の問題。
難しいというか、題意が捉えにくい。わざとそのようにしているのかなと疑ってしまう。
2g(t)+h(t)=k(kは定数)
これを満たすことをさらっと書いてあるのだけど、何だか違和感がありますね。
kは何か定まった1つの実数で、どのtにおいても上の等式が成り立つ、ということです。
2g(t)+h(t)=k⇔h(t)=k-2g(t)
なので、x座標の値を正と負で見比べると、こうなります。



kが正の数と決めつけて描いているけど、負の場合は無いことも調べればわかる。
この図がイメージできるかどうか?ここがこの問のカギとなるかな・・。
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Posted by 三石 at 12:52Comments(0)入試

2023年11月30日

2023大学修学能力試験(その5)

こんにちは。


大学修学能力試験=スヌン대학수학능력시험
韓国の大学入試で、日本で言うセンター試験のようなものです。

韓国語は全くわからないので、いつも翻訳ソフトを使っているけど、
和訳の文章を作って送ってくれたかたがいました。ありがとう。

早速引用させていただきます。



日本では数Ⅲの微積の分野の問題。
これはムズいですね。まず、f(t)を求めたいのだけど、
接点の座標を別の文字でおかなくてはいけなくて、f(t)が2変数になってしまう。
これだとtだけで表すことができないです。

途中まで解くと、こうなる。



2つの式ができる。sは変数であって,tはsに依存する変数です。
なので、ここからどうするか?困ってしまいますね。

仕方ない、両辺を微分するしかないか・・。


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Posted by 三石 at 08:09Comments(0)入試

2023年11月26日

2023大学修学能力試験(その4)

こんにちは。


もうすぐ今年も終わりですね。
ひと息のとき。写真はプレスという珈琲を立てる器具。



これで作ると珈琲のアブラが直接カップに入るので、
そこも含めて味わえるのだけど、そのせいで濁り水っぽくなる。
味は、好き好きですかね。ちょっと苦手だった・・。

大学修学能力試験=スヌン대학수학능력시험
韓国の大学入試で、日本で言うセンター試験のようなものです。
引き続き、解いていきます。



日本の試験でもよく出てる確率の問題。
これは難しいことはない。



どうやって数えますかね?
重複組合せだろーか?
でもaとbの大小がフリーになっているので、簡単でないです。
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Posted by 三石 at 17:00Comments(2)入試

2023年11月22日

2023大学修学能力試験(その3)

こんにちは。


大学修学能力試験=スヌン대학수학능력시험
韓国の大学入試で、日本で言うセンター試験のようなものです。
引き続き、翻訳できたものの中で面白そうなものをUPします。



漸化式が2つに分かれるので一般項など求められないけど、
求める必要がなく、初項がわかればいいだけです。
a6とa7の和という中途半端な条件があって、ここからa6とa7がわかるので、
あとはパターンを全部書き出す。それしか手がないかな。
だとすると、あまり面白くない。
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Posted by 三石 at 21:44Comments(0)入試

2023年11月20日

2023大学修学能力試験(その2)

こんにちは。


大学修学能力試験=スヌン
韓国語で、대학수학능력시험
数学は、수학
引き続き解いているのだけど、翻訳が解読不明だったりで、悪戦苦闘中・・。



最後の2行は、
y=g(x)とx軸で囲まれた部分の面積の最大値は?
となります。



日本だと数Ⅱ微積の問題だけど、日本の試験では出なさそうな感じの問題です。
ひとまず面積Sを式で表すと、こうなります。



ここからSをtで微分することで解けそうだけど、この手は本解ではないですね。
図を描けば最大のときがわかってしまうわけで、それを狙った出題かと思う。
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Posted by 三石 at 22:22Comments(0)入試

2023年11月18日

2023大学修学能力試験(その1)

こんにちは。


しばらく更新が途絶えておりました。
体調を壊したり、経営不振で事務所を移転したりと、
色々あったけど、何とか落ち着いた。



大学修学能力試験=スヌン
韓国語で、대학수학능력시험
数学は、수학

これは韓国の大学入試で、日本で言うセンター試験(共通テスト)のようなものです。
数学の試験は1問1答で全30問。
今年も翻訳ソフトにかけて解いてきます。



日本語の問を作るのが手間なので省略させてほしい。
線分PQをm:(1-m)に内分する点の座標が1になるときの4^mの値を求める問題。



数列{an}は等差数列で、公差が0でないという条件が1行目にあって、
最後のシグマの計算をせよ、という問題です。

どちらも独特ですよね。何と言うか設定が不自然で、
問題の為の問題、と言う感じがひしひし伝わる。
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Posted by 三石 at 22:48Comments(0)入試

2023年08月26日

2023京大・文系(第4問)

こんにちは。


引き続き、京大・文系です。



数列の漸化式の問題。anとSnがある場合、どちらかを消すのが策なのだけど、

[Snを消した場合]



[anを消した場合]


となる。
このどちらかの漸化式を解けばOK。これを見ると、anを消した方が次のステップが
簡単そうだけど、Snを求めたあとにanを求める作業が残る。

どちらも手間がかかりますね。なので別の方法を考えました。
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Posted by 三石 at 00:50Comments(0)入試

2023年08月19日

2023京大・文系(第3問)

こんにちは。


引き続き、京大・文系です。




(1)は答えだけ書けばいいのだろーか?
(2)はどうやって1辺の長さを求めるのか、知らないと解けないですね。



調べると、こういう値になる。ネットはほんと便利だ。
(1)でわざわざcosの式を書かせたのだから、これを使いなさいと
いうことなのだけど、それだと3次方程式になって結構めんどいです。

なので(1)を無視して解きました。
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Posted by 三石 at 20:47Comments(0)入試